足繁く磯に通い、四季折々移ろう荒磯の表情と出来事を記録します。
再現性の釣り。
的確な状況判断からパターンを導き出し、キャッチ数を重ねる、或いは大型個体を引き出す。決して簡単ではないプロセスの先に価値ある1尾を手にする喜びがある。そんな釣りへの憧れ。
私というアングラーは、磯生まれ磯育ち、主に大型ヒラマサを追いかけ、ビッグゲームばかりに熱い視線を送っていたが、
再現性を突き詰める友を見て、この度、港湾、リバーのシーバスを始めようと思う。
梅雨が落ち着きを見せ、徐々に本格的な夏の到来を予期させる対州の空。
沖磯に渡るか、地磯を回るか。
連日の朝活では特に目ぼしい情報も得られていないので、
今回も、困った時の梅乃屋さん。
いつもどおりトモ船長にお任せの、お手軽!お散歩沖磯ジギングスタイルで6月の磯を攻めようと思う。
前回と同様、ライトタックルで沖磯へ
急遽、前日の夕方に予約をいれたにも関わらず、毎回快く予約を受け付けてくれるトモ船長。
しかも扁桃腺が腫れて、ろくに声が出ておらず微熱もあるとのこと。
それでも仕事となればいつもと変わらず体調不良を感じさせないその背中、プロフェッショナルとは何たるかを物語る。
この日の海象
◆晴れ ◆南東の風 3m/s
◆波高 0.6m
◆大潮 (月齢 29.5)
◆旧暦 5月1日
今はまだ大きくなっとるよ!
狙ってみらんね!
あとボトム叩いて、子アラなんかも狙えるよー!
この日もトモ船長から、小さめのジグを中層でフワフワさせろとのアドバイス。
最近は40cm以上のイサキが数あがっていて、味も非常に良いそう。
なので、この日もロックフィッシュタックルメインでゲームを組み立てる。
しかし、先日タマンにボテくらされたので、念の為ベイトタックルも持参。
何なら朝イチはトップでも入れてみて、夏マサの反応でも窺ってみようかと思う。
池崎の磯に渡磯!アラ、マダイの好ポイント
今回渡った磯は池崎の磯。
沈み瀬が多く点在するのだろうか、到着するなりガンガン潮が効いており、流れの変化が複雑なのが見て取れる。
朝イチは上潮、右から左に1〜1.5ノットくらいで流れている。
まずはベイトタックルでトップウォーターからスタート。
ラピード160で表層の反応を見てみる。
潮流の本流から外れた右手のワンドにベイトが溜まってないか、チェックしてみる。
10投ほどしたが、反応なし。
立ち位置を大きく移動して、左手の湾口にエントリー。ここもかなり流れが速い。
トップには反応なし。
ジグを入れるも、同じく反応が得られない。
もう一度、ワンド側の様子を伺うと、単発ではあるがヒラマサのボイル。
ラピードで誘うも、水面に反応を得ることはなかった。
ボトムで好反応を示すカサゴ相手にフッキングを検証
水面がダメならボトムはどうかと、シマノ COLTSNIPER アオモノキャッチャー42gでボトム〜中層を探ってみる。
中層は割と流れているが、底潮はそこまで効いていない。
着底と同時に20cmサイズのカサゴが42gのジグに容赦なくアタックしてくる。
EARLY FOR ROCK104H、さすがロックフィッシュ専用ロッド。
着底の感度が非常に良い。
魚がちょっかいをかけてくる瞬間まで手元に伝えてくれる。
あまりにもカサゴが釣れまくるので、フッキングの検証をやってみた。
1 アタリを感じた瞬間にロッドを真上に立てて合わせる。
2 ティップが入った瞬間にロッドを真上に立てて合わせる。
3 ティップが廃いた瞬間にリールの巻きで合わせる。
感覚的には巻き合わせが、針の貫通感、魚の引き剥がしが上手くいく印象。
2、3の合わせについては、写真のとおり、がっっつりフックが貫通していた。
下潮に転流、ベイトフィッシュが接岸。
右から左の流れが真逆になり、左から右へ。
ここで先ほどの、向かって右手のワンド内にキビナゴの群れが接岸したのを確認。
潮の筋の中にジグを入れ、流れを抜けてワンド側へ誘ってくる。
これも反応なし。
中層付近をできるだけスローに見せて誘う作戦に変更し、COREMAN PB-30 スピンテールを投入。
しかしこれも反応をもらえない。
困った時のジョルティを投入。
ふたたび左側の湾口側に立つと、ここにも8cm弱のイワシと10cm程度のキビナゴの群れを確認。
ジョルティ22を潮の筋の中に入れる。流れが早くて着底は取れない。
そのためカウント10程度で、流れの中をドリフトさせる。
ラインスラッグを回収しながら、潮流にジョルティを乗せていくイメージで、水の流れにアクションを委ねる。
すると流れの中でヒット!!
ティップに伝わるガガガン!!という衝撃!
という予想が頭をよぎり、真鯛ファイトに切り替える。手前のシモリに注意を払いながら、ゆっくりと浮上させてくる。
このサイズになると引きもかなり強く、楽しませてくれる。
完全に真鯛と勘違いした。
やはりフィッシュイーターも接岸している。
ジグやスピンテールに反応を示さなかっただけだった。
最近はここ一番でジョルティの強さに救われている。以前はVJを多用していたが搭載フックの関係上、ジョルティと相性がいい。
VJはシャッドテールを動かす比較的大人しめでナチュラルな動きという印象だが、ジョルティはVJのそれに加え若干のローリングアクションを伴っている気がする。
今釣行も狙いどおり、イサキをゲットできた。
嬉しいゲスト、赤い彗星。
食わせた場所が非常にマズイ。
すでに根ズレしている。
これも良型のイサキと判断。立ち位置をスイッチングして、根ズレのみ回避し、あまり無理せず時間をかけてリフトする作戦。
さっきと何か違う…。
ここでようやく相手がイサキではなく、真鯛であることに気づく。
何度も瀬に擦られながらも、どうにかランディング。
久しぶりのショアレッド。やはりこの風格、いつ見てもカッコいい。
今回はこの1尾を追加した10:00でストップフィッシング、納竿となった。
まさにお散歩沖磯ジギングスタイル。
5月下旬に比較するとベイトも安定
先月末は、ベイトの姿が全く見えず、苦戦を強いられるといった状況にも多く遭遇したが、なんとなくここ最近はベイトの接岸が安定してきたように感じる。
サイズこそ10cm以下ではあるが、このサイズのフィッシュイーターがショアラインに寄っていること、さらにはヒラマサのボイルも確認できたので、タイミングさえ一致すればチャンスはあると思う。
これから初夏にかけてはネリゴの回遊も入るだろうし(壱岐ではこの時期から8月上旬頃、開幕していた)、楽しみが尽きない。
【ライトショアジギング】
◆ ロッド:Yamaga Blanks Early 104
◆ リール:Twin Power XD 4000XG
◆ ライン:DAIWA morethan DURASENSOR 8BRAID 1.5号
◆ リーダー:SUNLINE SYSTEM SHOCKLEADER ナイロン 30lb
【ヒラスズキタックル】
◆ ロッド:Ripple Fisher MONSTER IMPACT 110HH ベイトヒラモデル
◆ リール:SHIMANO CALCUTTA CONQUEST 300
◆ ライン:ヤマトヨテグス レジンシェラー 2.5号
◆ リーダー:フロロカーボン100% 50lb
今年の我が家はイサキの白子が豊漁。子どもたちにも大人気だった。
読了、ありがとうございました!
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