足繁く磯に通い、四季折々移ろう荒磯の表情と出来事を記録します。
初日、梅乃屋にて沖磯へ渡磯
Sさんは、00:10福岡発のフェリーに乗船。
約4時間ちょっとの船旅を経て厳原へ向かう。
04:45、ブログ主もターミナルに到着。
天候不良を心配していたが、その心配はある程度的中し、
港内は10m近い強風が吹き荒んでいるところ、ちょうどお客さんを待ち受けるトモ船長を発見した。
おっはよー!!


昨日ドキドキして眠れんやったので眠いです〜
そういえば、珍しくエサなんか頼むけんさ!
忘れそうやったよ!危なかった〜
そういえば(300C)何か言いよったね〜と思ってww

と会話を交わしていたところ、ブログ主のすぐ後ろから、
おはようございます。
300C君の紹介で来ました・・・


今年3月に、壱岐でランカー含む良型ヒラスズキを爆釣して以来の再会を果たした。
本当は、その釣行で同行したKさんも対馬に来たがっていたようだが、連日降り続く雨の影響の皺寄せで、仕事のスケジュールが合わず、今回は叶わなかったようだ。
冒頭、瀬泊まりにてクエを狙うと述べたが、連吹する強風に加え、変わりやすい不安定な天候を鑑みて、Sさんとトモ船長と相談した結果、磯泊まりを諦め、代わりに石鯛狙いに切り替えることにした。
石鯛の好ポイント・内院4番

トモ船長のオススメポイントに渡磯
この日の海象
◆曇り ◆南西の風 12m/s
◆波高 2.0m
◆中潮 (月齢 26.9)
◆旧暦 5月28日
トモ船長の気遣いで石鯛釣りの好ポイントへ。
石鯛のことなど全く知らないブログ主は、連日好調のデカパンヒラスズキをSさんに見せたいという思いから、サラシを探す。
が、やはりドン深&風裏ポイントのため、期待させるサラシは見当たらない。
山を越えた向こう側にストラクチャーがあるが、立ち位置が絶壁で高低差5mと高すぎる。

サラシはあるものの、この薄サラシ
気づけば底物の仕掛けを完成しているSさん。
私が思う釣りが上手い人の共通点は、
✔️ 荷物が少ない
✔️ 準備、撤収が早い
点だと思う。

潮の流れとエサの位置を丁寧に解説してくれるSさん
出会った当初、Sさんは生粋のルアーマンだと思っていたが、物心ついた頃には竿を握っていたという言葉の通り、つくづくオールラウンダーでマルチな釣りを展開するなぁと実感。
Sさんから「ヒラスズキは任せます」と言われたため、こちらは早速ヒラスズキ狙いへ。
岬状になった岩の先端に潮波が当たって流れが出ており、いい感じだ。

ガボッツ150から様子をみる。
いい感じに通してみるが、反応なし。なのでルアーチェンジ。
先日中古で手に入れたタックルハウスのK2F142 T:2
先ほどの絶壁の上から何とか腰を下ろせる場所を発見。
K2Fなら足下まで引けるだろう。そしてこのファット感と強めの波動が大きな個体を呼んでくれそうな気がする。
その1投目。
足下べったりのところから、ヒラスズキが真上にジャンピングバイト!
STX-58#2の大型フックがガッチリホールドし、魚のサイズは60cm強だろうか、あっさりランディングに成功。
だが、魚は4m下に横たわっている。

エレベーターで4mの高さを引き上げ、何とかキャッチに成功。
しかし足場が悪くロッドと魚を両手に持って移動できる場所ではない、
というか完全に身動きが取れなくなってしまった。
せっかく釣れたので、Sさんに「釣れましたよ」と報告を入れたいが、タックルを置いて行くと何かの拍子に滑り落ちていくかもしれないし、魚を置こうものなら、ひと暴れされた途端に間違いなく落下して磯に叩きつけられ、無益な殺生をはたらくことになる。
ここは安全を最優先、フックリムーバーで素早く針を外し、魚には申し訳ないが4mの高さからリリース。
元気に泳いで行った。
それからは何の反応も得られず・・・

そんな時、Sさんから、石鯛釣りをやってみないかとのお誘いが。
ブログ主の興味が横溢する。

仕掛けの構造についてレクチャーを受ける。
釣れる気しかしない。
が、
現実はそんなに甘くはなかった。
アワセが早いですねww
もっと竿が入ってからじゃないとフッキング決まりませんよ。
なるほど。アドバイスを聞いて何度もトライしてみる。
・・・アタリはある。たまにティップがスススっと入って手元にゴツッと伝わる。
居眠りをしていた時に急に体がビクッとなるような感じで、どうしても身体が無条件に反応し、その瞬間に合わせを叩き込んでしまう。
自慢じゃないが、ブログ主は波のセットは待てるが、エギのフォールは待てない。
そして同じく、石鯛のアタリも待つことが出来ないようだ。
ルアーと違って「攻め」の釣りじゃ無いですけど、これもまた面白いんですよね。
なんて話しながら、突然Sさんがファイトを始める。


40cm強の石垣鯛をゲット。
本命の石鯛ではないが、食べて美味しい石垣鯛をキャッチした。
梅乃屋弁当配達のタイミングで瀬替わりを決断

弁当を届けてくれた船長に無理を言って、瀬替わりをお願いした。
内院の4番の対岸に瀬替わり。
ここも潮が当たっていてかなり期待できそうだが果たして・・・
Sさんは早速石鯛釣りを再開。と同時に磯に自生するジンガサを集めている。

「これが釣れるんですよ」とSさん。
引き出しの数がすごい。
ブログ主はここで根魚狙いにチェンジ。
ホゲの気配漂うこの状況に先手を打ち、お土産確保に走る。

ベイトは味とキビナゴ。腹がデカすぎてもはや金魚。
潮が緩いのか、投げてボトムを取ればアカハタが果敢にアタックしてくる。
真紅の眼、カッコイイ魚だ。
瀬替わりから2時間。
Sさんの餌にも当たりが出始める。
ここでSさんはルアーロッドも準備し始め、アカハタ狙いでベイトロッドで小型のジグを投入。
その時、アカハタのそれとは違う強烈なバイト!
と同時に、なんとSさん、手が滑ってロッドが磯から滑落。

モンスターインパクトとジリオンを救出。
何とかギリギリで救出完了したが、第2ガイドが破損、SICリングが分離してしまった。
そしてすでに魚にも逃げられた後だった。
しかしSさん、わずか10分たらずで応急措置を完了させ、釣りを再開しているではないか。
ブログ主であれば、釣りを中断することはないにせよ、確実にメンタルを削がれ、心の整理と復旧措置に30分以上はかかる気がする。
瀬替わり当初、沖を走っていた潮波が、徐々に我々の立つ磯に近寄ってきた。
ジグを入れると右から左に明確に潮が流れている。
そのタイミングで・・・

またまた良型のイサキ。
この魚が釣れたタイミングが最大のチャンスではあったが、この日はこの魚を最後に魚からの反応が無くなり、納竿、回収となった。
17:30、内院港に入港。

Sさん、完全燃焼できましたか?
本イシが出なかったからですね〜!
ヒラスズキも見れなかったし・・・!

体力残ってますか?
まだ行けるなら、地磯案内しますよ!
絶対言うと思ってましたw
目のギラつきがw
全然体力残ってるので、行きましょう!
そんな感じで、夕マズメの地磯、ヒラスズキ狙いで走ることとなった。

との親切をありがたく受けて、底物用のタックルは置かせてもらうことに。
タイムリミットが迫る中、バタバタ準備して西方面に走る。
現場に到着、日没までの残り時間は20分ほど。
しかしタックル準備中、前が見えないほどの突然の豪雨。
二人ともずぶ濡れになり車に避難。
結局この日は夕マズメを捨て、美味しい対馬料理を楽しむ時間に切り替えることに決定。
久しぶりにSさんと乾杯。(ノンアルコールビールw)
Sさんとの釣り談義はノンアルでさえ本物のビールのように身体に染み渡り、活力を与えてくれた。
2日目〜 時化残り、ヒラスズキと青物を狙う
この日はトモ船長おすすめの沖磯に渡磯してもらえることに。
逃さんで持って帰ってきてねー!
10匹でも20匹でも!w

これで釣らなかったらダメばい!とばかりに、思い切りハードルを上げられる。

条件が良いだけに、プレッシャーがかかる。
この日の海象
◆曇り ◆南西の風 7m/s
◆波高 2.0m
◆大潮 (月齢 27.9)
◆旧暦 5月29日
磯に上がった段階ですでに陽が登った状況であったため、ヒラスズキが付いているだろう場所はかなり明るく見切られる可能性大。
なので1発目からブローウィン140Jのジャーキングで反応をみる。
1投目から釣れそう。
が期待に反し、反応なし。
ルアーローテーションでさらに様子を見るが何の反応も得られず。
Sさんにも反応がない。
Sさんはヒラスズキを一旦休み、青物の可能性を探る。ブログ主はポイントを変更し引き続き反応を探るが、、
正解はこちらだった。
あっという間に2本のヤズをキャッチ。
ヒラスズキが反応しないのはこのせいなのか。
この状況でヒラを出せてこそ、と思うが隣で青物をパコパコ釣られると、どうしても気が散るというか・・・メンタル的に「青物やるか」・・・となってしまう。非常に悩ましい。
ドラスラをドッグウォークするように小刻みに引いてくると、波間から60cmクラスのヤズがボシュっと群れで追尾、トップに好反応。
果敢にバイトしてくるが乗せきれず、ジグに切り替えるか
それとも足を使って大きくポイントを変え、ヒラスズキに戻るか。
そんなことを考えながらSさんを眺めていたところ、ちょうどSさんのロッドが上から抑え込まれるようにしなり、またまたヒット!
しかも今度はサイズが良さそう。

「また食ったぞー!!」
ベイトの利点を活かしグングン巻いてくる。一切主導権は渡さないスタイル。

どうやろ!?
めっちゃ元気いい!!
サラシに入ってきたところで、相手は流れに乗りさらに引きを強める。

「おぉ…!引くなぁ…!!」
ファイト中もセットのタイミングをチラチラ見ながら、ズリあげのタイミングを伺って入りところに余裕を感じる。青物はランディングをミスするとリカバリーが難しくなる場合が多く、フックオフの可能性が高くなるので、できれば一撃で決めたいところ。

さすがの1発ランディング!
よっしゃー!!
夏マサー!!
こいつ元気いいーー!!
上がってきたのは70cm前後のヒラゴ。
夏らしい暴力的なファイトを見せてくれた。
青物好反応のなか、ヒラスズキを追う
最後に夏の青物を釣ったのは、昨年7月22日、糸島市から出港する遊漁船マリンクロスで訪れた烏帽子島灯台で釣った3kgのネリゴだ。
あの時もいい出会いに恵まれて、同磯した方から色々とアドバイスを貰ったことを思い出す。今ではシーバスのメソッドを相談する間柄となった。
久々の夏マサを目の当たりにして、トップウォータープラグに手が伸びそうになる。
何を隠そうブログ主、一番好きな釣りはショアからのヒラマサトップゲーム、そして一番得意な釣りがヒラスズキなので、ヒラマサを目の当たりにすると居ても立ってもいられなくなる。
が、そんな浮つく心を抑えながらヒラスズキを狙う。
歩ける範囲は限られるが、足で稼ぐ。
そして色々な手法で反応を探る。

なりふり構わず、80m先のシモリにジグを投入。
最後の最後まで、手を替え品を替え諦めずにルアーを流したが、この日は一切の反応を得られず、ヒラスズキをキャッチすることは出来なかった。
帰りのフェリーのタイムリミットが迫り、12:00納竿、回収。
トモ船長に結果を報告。
ぷぷww

今回もまた、引き出しの多さをまざまざと見せつけられ、最後の最後までヒラスズキにこだわり続けた結果、大した釣果も得られず・・・Sさんに釣り負けてしまった。そして知識経験を深めることができた。
惜しむらくは当初予定していた夜釣り、クエを狙うことが叶わなかったこと。
梅雨前線の影響で、思い切り天候に振り回されることとなったが、幸い釣りが成立してよかったと思う。
夏マサが開幕・・・と言えるのかは謎だが、狙えば釣れないことはないということは判明した。
これから訪れる、地獄と化す灼熱の夏磯に立つ気力があればの話だが・・・
しばらくは沖磯を休んで、新調したシーバスタックルをかついでナイトゲームに励もうかなぁ・・・
【ライトショアジギング】
◆ ロッド:Yamaga Blanks Early 104
◆ リール:Twin Power XD 4000XG
◆ ライン:DAIWA morethan DURASENSOR 8BRAID 1.5号
◆ リーダー:SUNLINE SYSTEM SHOCKLEADER ナイロン 30lb
【ヒラスズキタックル】
◆ ロッド:Ripple Fisher MONSTER IMPACT 110HH ベイトヒラモデル
◆ リール:SHIMANO CALCUTTA CONQUEST 300
◆ ライン:ヤマトヨテグス レジンシェラー 2.5号
◆ リーダー:フロロカーボン100% 50lb
◆ ロッド:RippleFisher Avarice110MH
◆ リール:18 Stella C5000XG
◆ ライン:SUNLINE CAST AWAY 2号
◆ リーダー:VARIVAS ショックリーダー ナイロン 40lb
今回も駄文へのお付き合い、そして読了ありがとうございました。
コメント