【2023年3月】壱岐のヒラスズキゲーム-遊漁船勘八で行く〜沖磯で良型爆釣-

釣果記録(壱岐)
北部九州、特に壱岐、対馬などの離島でルアーフィッシングを楽しむお小遣い制アングラーです。ショアから大型ヒラマサ・ヒラスズキ90cmオーバーキャッチが目標。
足繁く磯に通い、四季折々移ろう荒磯の表情と出来事を記録します。
ここ1週間は大気が不安定、雷雲を伴う雨でまともに釣りができず。
そんな中でも僅かなチャンスを捉え釣行に向かっているが、状況はなかなか厳しい。
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雨が絡む状況でも何とか遊べないかと、シーバスタックルを揃えましたが、未だにまともにデビューできておりません。

 

今回は、今年3月の回想録。

 

久しぶりに磯のサラシゲームにおける”春爆”を経験したので記録に残したい。

同行者はヒラマサトップゲームをはじめ、各分野に精通する師匠のSさん。
Sさんとは2年前の壱岐遠征釣行で、偶然にも同じフェリーに乗り合わせた際に初めてお話させていただいた
話せば話すほど、当ブログ主の知識経験など遠く及ばぬ知識量に、自分如きが肩を並べて語れるレベルの方では無いと、半ば近づき難いオーラさえ感じていたが、Sさんの物腰柔らかく丁寧な人柄がそれを忘れさせてくれた。
もともと、”できるだけ、アングラー同士で群れることをしない”というSさんから、なぜかこの日の釣行を終えて認めて頂いたことをきっかけに、
今となっては鹿児島県の秘境・草垣群島や、その他の離島遠征・合宿に同行する関係に至っている。
そして、近年ロックショアゲームに魅了され、混沌の世界に足を踏み入れたSさんの友人Kさん。
普段は青物、港湾のシーバスをメインに楽しまれているKさん達ての希望で、今回は、磯のヒラスズキゲームを敢行することとなった。

フィールドはホームの壱岐・遊漁船勘八を利用

【Sさん】
場所はどこにしましょうか?
この時期、磯ヒラでオススメあります??
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今は壱岐がいいと思います!
各方面の情報ではベイトは10cm前後のイワシが入っていますよ!
こう言えるのには明確な根拠があった。
先週の休暇を利用して、単独で壱岐に乗り込み、磯ヒラゲームを楽しんだのだが…
天候:小雨 風向:北 波高:1.5m  【大潮】
同磯者は4名。

かなりプレッシャーが高く難しい展開が予想されたが、

終わってみれば27キャッチの春爆に遭遇

イワシの接岸による恩恵だ。

同磯者もそこそこ釣っているだろうし…恐るべき魚のストック量。

サイズこそ65cm頭だったが、色々な引き出しを開けて、様々なストラクチャーから魚を引き出せたこの日は、飛躍的に経験値を高めることができた。
実は前日、友人であるSwichと博多湾ナイトゲームという未知への誘いに乗っかり、レンジの分割やリトリーブによるレンジコントロール引き波系ルアーの有用性など、手ほどきを受けたのだが、これが釣果を伸ばせた理由の一つだと感じている。

この男は都会の夜景がよく似合う。

ブローウィン80Sのジャーキングで、食い渋るシーバス2尾をキャッチ!

【Sさん】
壱岐に行きましょう。
K君はヒラスズキをやってみたいとのことですが、自分は青物を狙います。
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僕も青物がやりたいので、僕とSさん、Kさんグループに分かれましょうか!遊漁船勘八で、沖磯に案内してもらいましょう!

 

遊漁船勘八は、壱岐島の北西に位置するタンス浦港を基地とする遊漁船。

初心者から上級者まで、主に島の西側を中心とした沖磯に瀬渡しを案内してくれるほか、近海から七里が曽根までのジギングも楽しめる。

 

経験豊富でアングラー思いの吉井船長が、安全な釣行をサポートしてくれる。

 

「フェリーきずな」にて、壱岐・芦辺港へ そして期待の朝マズメ

博多港ベイサイドターミナルから深夜のフェリーに3名で乗船し、02:35芦辺港に到着。

この日は吉井船長から借り受けた軽バンの車内で仮眠をとった。

 

06:00頃、吉井船長到着。

久しぶりに吉井船長と再会を果たしたが、変わらず元気そうで何よりだった。

 

ブログ主とSさんが青物狙い

Kさんはヒラスズキ狙いであることを告げつつ

船長から教えてもらった最近の状況と、船長の意見を交えながら渡磯場所を選定した。

 

私とSさんは南西の沖磯へ。

Kさんは単独、北に位置する島に渡ることとなった。

 

06:30 南西の沖磯へ渡礁

この日の海象

◆晴れ ◆北東の風 7m/s

◆波高 1.5m

 

期待の朝マズメ…というには遅いか…

すでに朝日も昇り、日中への釣りに移り変わりつつある。

今春のために準備したRunnerExceed100SHH limited

欲しくても殆ど手に入らない至高のロッド。

そしてSTELLA 18000XG。

ルアーは貝田ルアー トランペット190。

 

春マサのバイトを信じ、キープキャストを繰り返したが、一切の反応を得られず。

 

そんな中、Kさんから嬉しい報告が。

あっという間に、自己記録更新の70cmオーバーをキャッチ。

 

 

これをきっかけに、我々も北の島への瀬変わりを決断した。

沖には遊漁船sunriseが。春マサの狙い所としては外していないようだ。

北に位置する島へ瀬変わり・ターゲットをヒラスズキへ変更

瀬変わりすると、嬉しそうなKさんがそこにいた。

【Kさん】
着いてすぐ釣れました!
アタリは遠のいたけど、5バイトくらいありましたよ!

 

はやる気持ちをなんとか殺しながら、早速ヒラスズキの準備を始める。

Sさんは先ほどのsunriseの存在が気になり、引き続き青物を狙うとのこと。

 

Kさんは、先ほどバイトを量産した場所を撃つとのことなので、なるべく邪魔にならない場所を選ぶ。

 

向かって右側の張り出した瀬に、潮波が生む流れと微サラシがある。

 

そのひとつ沖側に岩があり、そこにも流れが当たっている。

 

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沖の岩の裏が怪しい・・・

サラシはそこまで濃くはない。

 

今はアタリが落ち着いたということは、少し沖目に出たか。

それともルアーを見て、選んでいるか。

 

微サラシに馴染ませるため、ブローウィン125F slimをセット。

 

 

沖側に落とし、殆ど巻かず流れに同調させる。

 

 

 

1投目、狙い的中。

いきなり体高のあるいいサイズ!

【Kさん】
出ましたねー!
まだ居ましたね!

ブローウィンはこれまで何度も窮地を救ってくれたルアー。

巻いてよし、巻かなくてもよし、流してよし、ジャーキングしてもよし。

 

自宅の冷蔵庫はヒラスズキで溢れかえっているので、すぐリリースして続投。

 

次に投入したルアーはSHIMANO カーディフ115 wind lip stick。

アメマス・サクラマス用、ジェットブースト搭載のぶっ飛びシンキングペンシル。

シルエットもブローウィン125Fと同等の細身サイズ。

ブローウィンの1.5倍の飛距離から、先ほどのヒットゾーンまで引っ張ってくるイメージで流し込んでいく。

右の岩の向こう側でHIT。しかも2.5kg〜3kgドラグが止まらない。

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お!!これは・・・!!

良型は間違いない。竿を左に倒して巻きを入れると走りが止まった。

足下は水深があるが左に走られると厄介だ。2歩前に出て、できるだけ自由を封じる。

頭だけシェイクのエラ洗い。

 

というか頭がでかい。

 

上がってきたのは過去最高レベルの体高。バラマンディ型。

ランカーには及ばずも、まだまだ大きくなる個体であることには間違いない。

光栄な出会い・・・。

 

すぐにKさんが駆け寄る。

【Kさん】
太えー!!
こんなのが泳いでるんですか。
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なんとか獲れました・・・。
嬉しいー!

実はフィッシュグリップを車に置き忘れたため、ランディング後はKさんの助けを借りなければならなかった。

 

一魚一会。

もっと大きな個体と出会いたいが、

まずはこんな感動を与えてくれた彼女に感謝。

近年変化の激しい海況に適応し逞しく育った銀鱗の魚体。

敬意を表し、丁寧にリリース。

 

嬉しい体高オバケと別れ、さらに続投!

自分の考えとは裏腹に、魚の付き場は意外と手前だということに気づき、続いてはmegabass 空海slim140F

ヒットポイントの奥にキャストし、パン!パン!とジャーキングを入れて見せ、反転する流れ(リリーングがわずかに重くなったとき)のタイミング、ルアーの波動を感じないくらいの巻き感覚でじわ〜っと巻く・・・

HIT!!と同時に左にダッシュ。

ランディングポイントまで誘導し、キャッチ。

68cmを追加キャッチ。

ボガグリップを持つKさんにヘルプをお願いする。

 

ヘルプに来るKさん。

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今日はサイズも良いし、楽しい!!

こんな日に巡り合うことはそうそう無いだろう・・・

そう思いながら1チャンスをきちんと獲れるよう意識を深める。

 

それからもルアーローテーションを織り交ぜつつ、

反応が止まれば早巻きやストップアンドゴー、ジャーキングなどで数を重ね、同じ場所で4尾を追加。

最初に気になった右側の張り出しにできた流れに、トップウォータープラグで1尾を追加。

私が魚をかければ、当然Kさんはヘルプに回らなければならないので、Kさんも落ち着かなかっただろう。

 

ここで、青物を諦めたSさんが登場。

【Sさん】
遠くから見てたけど、無双してるやないですか!
ずっと竿曲がってたし!

魚の溜まっていた場所を運良く引き当てられたに過ぎないが、素直に嬉しい。

【Sさん】
釣り過ぎてK君が呆然としてるやないですか!(笑)

デビュー戦のKさんが嫉妬に燃えていた。

【Sさん】
そんなん見せつけられたら、俺もヒラスズキやろうかなぁ・・・

そう言いながら、Sさんもベイトタックルでヒラスズキに参戦する。

 

各人、思い思いの場所に散り、反応を探る。

 

さすがに8本も抜いたので、ブログ主が無双した場所も反応が遠のいてきた。

 

魚が抜けたか・・・

 

Sさんは最初にKさんが撃っていた付近を重点的に攻める。

ベイトならではの、ストラクチャーをピン撃ち、リーリングを止めたり、クラッチを切って流して見せる(ブログ主もこのSさんメソッドを観察して体得し、今ではベイトで多用するようになった)方法で魚の反応を伺っている。

 

そこの立ち位置で撃つならやっぱりそこだよね!って場所を的確に射抜く。

Sさんとの釣行で一番驚いたのが、3月のとある風速15m強の爆風の日、私が40m先の沖のシモリを、スピニングタックルでシンペンをキャストし流していた時に、入れ替わりで、Sさんがベイトリールで、ほぼ同じ飛距離を出していたことだ。

しかもラインをサミングして、落としたいピンに落としている。

 

風の強い日のベイトタックルの弱点として”飛距離”を挙げる人は多くいるが、(自分もあまりに風の強い日はベイトの選択を控えている)全く問題なくロッドを振り回すSさんに目を疑った。

 

そんなことを考えていた時、Sさんの雄叫びが。

【Sさん】
っしゃあああ!!!
獲ったぞぉ!!!

その右手には黒ずんだヒラスズキ。

遠くからもランカークラスであることがわかる。

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もう釣ったんですか!?

実は瀬替わりした時、冗談で「ランカー釣るまで帰らん!」なんて言っていたが、いとも簡単にそのクラスを釣り上げてしまった。

 

早速、計測に移る。

私の手尺では、ちょうどランカーサイズ。

 

サイズは、ジャスト80cm!

【Sさん】
久しぶりヒラスズキ釣ったわー
沖の瀬に張り付きましたけど、引っ張り出してきましたわー!
ルアーはブローウィン125F slim (ブルーブルーカラー)にフックはがまかつトレブルRB(ラウンドベンド)
【Sさん】
ちょっとこれから、またヒラスズキちゃんと狙ってやってみようかなー?
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いやいや、そんなサラッとランカー釣って…
ちゃんとやったらどうなるんだ…
やはり師匠。
目の前で私が無双状態を披露したが、土俵に上がるや否や、あっという間に私の無双を無に還す1撃、あっさりランカーを手中に収める。
さすがとしか言いようがない。

遠征の成功に、3人で固い握手を交わす。

この日はこれにて終了。
勘八の吉井船長も、
【吉井船長】
またよー釣ったねぇー(笑)あんま釣ったらおらんくなるよ(笑)
と健闘を讃えてくれた。
まさに大型の春爆、記憶に残る大成功の遠征となった。
Sさんに言われた一言、「俺も変態(釣りキチ)だけど、ほんと君も変態ですね。」
そう言われ、ものすごく嬉しかった。
しかし驚くべきは、Sさん一行は翌週もこの島を訪れ、ヒラスズキを爆釣していた。
このチャンスを確実に捉える姿勢もまた、素晴らしい。
タックルデータ

◆ ロッド:RippleFisher Avarice110MH

◆ リール:18 Stella C5000XG

◆ ライン:SUNLINE CAST AWAY 2号

◆ リーダー:SUNLINE SYSTEM SHOCKLEADER ナイロン 30lb

 

今回も駄文にお付き合い、ありがとうございました!

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