GW最終日- 星と夜風と漁火と…。月夜の大潮にランカーシーバスを狙う

釣果記録(対馬)
九州の離島 壱岐・対馬で釣りを楽しむ小遣い制アングラー🔰です。

 

昨日見た光景を忘れることができない。

目を閉じると蘇る、あの緊張と恐怖。

 

あれはおそらく、とんでもなくデカいマルスズキ…

 

あの瞬間が脳内でリプレイされ、その度にデカいマルだった…と思うが、しかし正体はわからない。

 

時刻は19時を回った。

身体が重い。

 

今日はもう竿も身体も休めようと思っていた。

 

しかし心に灯った炎(ほむら)が、それをさせない。

 

身体と心の状態が相反し、何度も葛藤を繰り返す。

いっそ昨日見たものが心で霧散して欲しいとも思ったが…

 

ヤツは、間違いなくあの場所で待っている。

行かねば…

 

もちろん昨日の敗北を取り返すだけの秘策も何もない。

だが逡巡する時間もない。

 

今の自分にできることはフィールドに立ってルアーを投げること。

…俺はお前に会いに行く。

01:00 城門に到着

深夜の単独釣行。不慣れなため、安全面には十分配慮しなければならない。

下げ止まりからのスタート。

昨日河川だと思っていたのは、思いっきり水道であったことに気付く。

今後ナイトゲームをメインに通いこむことになるので、この場所に何か名前をつけたい。

何にしようか。

 

始まりの地?(自分のナイトシーバスゲームが)

寺子屋?(ナイトシーバス学問施設)

化け物の家?

 

あまりふざけると、厳かに始めたオープニングが台無しになることに加え、ヤツへの無礼にあたるので、ヤツを名もなき王と呼称し、この場所を名もなき王の城と呼ぶことにしよう。

夜な夜なソワソワする日々が容易に想像できます。毎度、妻から白い目で送り出されることになりそうです。
01:30 スタートフィッシング

寒すぎず、かといって暑くもない春を感じる夜風に吹かれ、

煌々と輝く漁火と満点の星空に囲まれて実釣開始。

 

まず最初に投げたルアーは空海スリム140F どチャート

広い範囲を撃って探ってみる。

 

現在、潮止まり。ルアーを引いても手元に感じる変化は乏しい。

しかしこの場所はひとたび潮が動き出せば、あっという間に激流になるだろう狭小水道。

 

ここにベイトが絡めばヤツは必ず姿を現すはず。

 

不気味なほどの静けさ。

 

わかってる。

お前はそこに居る。そこに居るんだろ

今の俺とお前が釣り合わないことは重々承知…だがワンパンチ…一矢報いたい…

 

いざ勝負。

02:00 静々と潮が動き出す

ルアーの引き抵抗に明確な変化が。

潮が動き出した。

下げ止まりからの上げ出し、魚の食い気が立つ絶好のチャンスタイム。

この間にルアーローテーションを頻繁に行い、最適解に近づく作戦。

空海スリム140F、ブローウィン140s、ブローウィン140J(ジャーキング)、サスケ120剛力、スカーナッシュ120F(ジャーキング)、ショアラインシャイナー セットアッパー120、レヴィンミニ80、ブローウィン80F、ジョルティ35g、レンジバイブ、そしてウェイキーブー…

解らない…

少ない引き出しを開けては閉め、考えて考えて、答えに近づけない苦しみが脳内で横溢する。

 

時刻は03:30を回る。

満潮から3時間後である4時半頃に、流速が最強速になるはず。

ここで一旦休憩を挟むことに。ローソンのメロンパンで補給。

余談だが、各コンビニのメロンパンを食べあさった結果、ローソンのメロンパンが一番美味しいという結論に至った。

 

休憩後も諦めず投げとおしたが、結局何も起こらなかった。

05:30 東雲(しののめ)を眺め、ショアジギングに切り替える

潮は間違いなく効いている。

もしこの場所で魚が活発になる条件があるとすれば、今のところ足らないのはベイトのみだと思われる。

迷走気味の心を落ち着かせるために、最近ハマっているヤクルト1000を補給ののち瞑想する。

久しぶりにショアジギでもしよう!!

megabassのマキノタネをセットし、ボトム着底後、ただ巻きで誘いを入れてみる。

食った

君か。

しかし心がスッと軽くなったよ。

また食った

ボトム着底の度に猛襲。

キャスト、着底、ヒット。

7連続。申し訳ないが、ちょっとうざくなってきた。

満潮から下げ出しを撃ったところで、納竿。最終日はアラカブの猛攻で幕引きとなった。

 

帰り道を歩いていると、たまたま会った漁師さんと世間話に。

【漁師さん】釣れたね?
だめでした。
昨日の夜、大きな魚のボイルを見たので、どうかなと思って。
お邪魔しました。
ここはあまり人が入らんけど、数年前、ここに通ってた人は大きい鯛やら何やら、しょっちゅう釣ってたよ。夜はスズキも良いやろうね。小魚がよく入るけんね。
ここは上潮の時にこっちからこっち(左から右)に走るとよ。下げは反対。初めてきた人は皆んな逆と思うみたいやけど、実は違うとよ。

親切なお父さんと釣り談義が盛り上がり、20分ほど立ち話をしてしまった。

あんたどっから来たと?
家族はおると?
牡蠣食べる?

そういって大量の牡蠣を頂いた。本当にこの島の人々は温かい。

 

とにかく時期とタイミングを見計らって、このポイントには通い込もう。

 

帰り際に再度フィールドをも見返すと、自分の立っていた場所から水道の向こう側、つまり流れの緩いところで30cmほどのボラが跳ねていた。

ボラがいるということは、シーバスもいるはず。

 

『ヤツが自分を待っている』と、

『会いに行く責任を担っている』と、

そのように設定すると

自分は『この場所に立つ』ということを降りられない。

 

もう少し自分に知識と技術が備われば…

または自分よりもナイトゲームの知見を有する者達(といってもswitchくらいしか知らない)の知恵を借りる

あるいは彼をこの地に召喚すれば、

名もなき王と対面できる、その日がやってくるかもしれない。

しかしこの釣行で、サスケ烈波が欲しくなった…

完全に彼にインスパイアされている…

待望の春の嵐到来!近所の離島にて大型ヒラスズキと激闘する・・。
こんにちわ! 新年度(4月)を迎え、バリッバリに釣りを楽しんでいるブログ主です・・。 釣りに行きたくとも行けなかった2ヶ月間の反動・・と、いうものでしょうか・・。 時間さえあれば、湾内シーバスを楽しみつつ、今まで釣りがで ...

 

使用タックル

◆ ロッド:Yamaga Blanks Early 104

◆ リール:Twin Power XD 4000XG

◆ ライン:DAIWA morethan DURASENSOR 8BRAID 1.5号

◆ リーダー:SUNLINE SYSTEM SHOCKLEADER ナイロン 30lb

 

読了、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました