四季折々移ろう荒磯の表情と出来事を記録します。
思考に思考を重ね、今回ついに、何をやっても反応させられなかった、橋脚に張り付いたシーバスに口を使わせることができたので、記録しようと思う。
河川が絡むいつもの港湾エリア
このエリアに通って何度目だろうか。
初めてここに来た時は、あちらこちらから聞こえるシーバスのボイル音が派手に出迎えてくれた。
普段、無意味そうに飛び跳ねるボラをよくめにするが、あれは寄生虫を払い落とす目的か?
初めてここに立った日、それとは明らかに違う、
差し迫った危機になす術なく、選んだ選択がただ尾びれを高速で動かして海面から身を浮かせることしかできない姿をみて興奮した。
シーバスの生息数は少ないと云われるこの島で、出来るだけ情報に頼らず、
Googleマップと足を使ってこのストック量を引き当てられたことに喜んでいたところ、次なる試練が。
魚は居るのに、何をやっても全然アタらない。
おそらくどこかのタイミングで捕食スイッチが完全にオンとなるのだろうが、それを知るにはとにかく通い詰めるしか方法はないのだろう。
この初夏のパターンにおいて、どの潮のタイミングで彼らのスイッチが入るのか、当てに行こうと試みた11釣行目となるこの日。
初手はガボッツ150。
シーバスも青物のように是非豪快に水面を割って欲しい。
しかもでかいルアーに。
このルアー、シーバスゲームを得意とする友人Switchにインスパイアされて手札に追加したがアクションの幅が広く多彩な誘いができるため、本当に買ってよかった。
[全長] 150mm
[重さ] 42g
[リング] #4
[フック] #2×3
【アクション種類】
✔️ ポッピングアクション
✔️ 巻かずに流してもゆらゆら揺れるローリングアクション
✔️ スローリトリーブで引き波を立てるウェイク系アクション
✔️ 引き波を立てながら要所でポッピングを織り交ぜるアクション
この日も狙うのは、川と海(漁港)にかかる橋の脚に明暗を使って捕食している目測70cmオーバーのシーバスたち。
流れは川から港湾方向への緩い流れ。
ガボッツをアップクロスに投げて、流れに乗せて狙いのポイントに流し込む…が反応なし。
時折、リトリーブにポッピングを加えてアクションにアクセントを入れるが、これも反応せず。
魚は間違いなく居るとして、
あまりやりすぎるとスレさせてしまいそうなのでここでルアーチェンジ。
【エスフォー11 基本スペック】
全長: 110mm
重量 : 15g
フック:#6
引き続き、サイズダウンさせてトップで狙う。
エスフォー11、ウエイトボールが見えるほどボロボロになってきたが、ブログ主の超お気に入りのルアー。近頃は必ず初手もしくは2番手に入れる。
デッドスローで引くとウネウネ波動を出しながら、引き波を出しながら誘うウェイク系のアクション。
ロッドを倒すと多少レンジが入ってくれて、水面直下をなまめかしく泳いでくる。
水面下20cm以下には潜ることはない。
流れが早い場所では、基本アップに入れたら、そのままでは直立に近い形でただ流れてくるだけなので、要所で気持ちリトリーブを入れてやるとルアーが緩やかに、弱々しく左右30度ほどローリングし、これで誘いを入れてやることができそうだ。
あまりにも流れが早い場所においては、ダウンに入れるとローリング角度が著しく大きくなりルアーのアクションが破綻した。
従って、基本的にはアップもしくは流れの緩やかな場所でのみダウンに入れる使い方がよさそう。
また流れに乗せてターンを描く時は、『ルアーの側面で受けている時』のわずか数秒までが食わせのアクションになるので、そのタイミングを食わせのポイントに流し込む必要があるのかなぁ・・・と結論付けた。
磯における私なりの使い方は、
✔️ シャローエリアでは、セット待ちするくらいのしょぼサラシ
といった条件において、非常に扱いやすく釣果も上がった。
前述したように、磯の複雑な流れに差すとアクションが破綻しやすいので、ガチャガチャゾーンの外まで引いてきて(状況に応じロッド角度を調整して)置いておくイメージ。
先週はこれで、初夏の凪ヒラが連発した。
基本ルアーに疎いブログ主、エスフォーには惚れた。
話を戻そう。
最初のキャストは橋脚から離れたところに落とし、徐々に徐々に、その距離を縮めてにエスフォーを丁寧に引いてみたが、1チェイスのみ。
他の手を打つ必要がありそうだ・・・。
橋脚の潜む影にKOMOMO125counter MRD
最近手に入れたKOMOMO 125counter MRD(もちろん中古)
旧型のコモモとの違いについては、正直わからない・・・ので、実は本釣行前に、頼れる男に鬼電して聞いた。
シーバス始める前から大好きな村岡さんが、濱本さんとの対談でこのコモモについて紹介していた。
新重心移動システムの採用
すげルアーだぁ!!!
この時点で既に感無量。
普段タモ入れしないので、かなり手こずった。
ラインを巻き取りすぎて網に入れようとすると、ランディングがめちゃくちゃ大変になることを知った。
ある程度ラインを出しておいて自由度を確保しなければ、網に入れるのは難しい。
特に流れも早いので注意注意。
ちゃんと真剣に、自分ひとりで、狙って釣った。
何度もチャレンジしてダメだった分、喜びもひとしお。価値ある1本。
計測の結果、71cm。
チェイスしてきた残りの2尾はさらに大きかったので、このエリアのポテンシャルは秘めたものがありそうだ。
とりあえず、ファイト時間も時間をかけすぎてしまったので、
バタバタ撮影して、計測して、急いで網に入れて対岸まで超ダッシュ!!
ガードレールを飛び越え、干潟エリアにジャンプして飛び降り、スニーカーもズボンも泥だらけになりながらランディングネットに入ったシーバスを水につけて蘇生をはかる。
蘇生中の魚体を見て余韻に浸る。
闇夜に光る金色が美しい。
蘇生は無事に成功し、元気に海に還っていった。
友人のHさんから、「この時期の個体は体力ないから、ネットで蘇生してから撮影するといいよ!」と助言を頂いた。
確かに。魚の元気がなくなると焦ってしまう。次回から励行しよう。
◆ ロッド:Apia Foojin RS Linx 93M
◆ リール:DAIWA Exist 3000HG
◆ ライン:VARIVAS Avani Sea Bass PE マックスパワー 1号 200m
◆ リーダー:SUNLINE フロロ ショックリーダー 20lb
妻「魚も持って帰ってこないで、なんでこんな泥だらけなの?あなた小学生なの?一体何してたの?」
帰宅後、すぐにバレ詰問に遭う。
今回も読了、ありがとうございました!
コメント
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