九州の離島 壱岐・対馬を主戦場とする小遣い制アングラー🔰です。
ショアから大型ヒラマサ・ヒラスズキ90cmオーバーキャッチが目標。
足繁く磯に通い、四季折々移ろう荒磯の表情と出来事を記録します。
4月に比べ、港湾にベイトの気配を感じ出したにも関わらず、目立った釣果情報がない5月の対馬。
壱岐ではアオリイカ、真鯛、沖ではイサキ、福岡方面でもイサキが釣れ出したようだが…
前回釣行で食らったPNB(パーフェクトノーバイト)が悔しくて
本釣行はナイトゲームからデイまで、丸一日しっかりと釣り込むことにした。
真夜中、激流の水道へ…名もなき王と対峙
この日の海象
◆晴れ ◆東の風 3m/s
◆波高 0.3m
◆中潮 (月齢.0.5)
◆旧暦 4月1日
潮の緩い日はできるだけ下潮を集中するようにしている。
特に潮止まりから90分後は潮が動き出すタイミング
そこから3時間30分後は流れが最強となるタイミング
シーバス界のレジェンド村岡氏がYouTubeそのように説明されていたので、ここは外さないように考えている。
今日は星も陰り漁火も無く、真っ暗闇。
潮が緩やかに下げ出していることがわかる程度の視界。
いつもどおり不気味な雰囲気を醸し出している。
相手の得体が判然としないことが余計に怖い。
トップに出れば間違いなく心臓が飛び出す。
それくらい怖い。
まずは状況がさっぱり分からないのでLONGIN ウェイキーブーで魚の目を上に向かせる作戦。
前回この地を訪れた際に知り合った漁師の方が、潮流の向きが私の認識とは逆であることを教えてくれた。
そのため、この日は下潮だが外から水道方面に潮が流れる。
アップクロスに投げてアピールする。
ひととおりキャストし、そこから少しレンジを入れるためにSASUKE烈波120をチョイス。表層を流れに乗せてスローに引いてくる。
…出ない。
あのボイルを見てから今日が2度目。
初回は下潮、前回は上潮、今回は下潮。
合計3度目のエントリー。
なので期待感は高い。
…が何の気配もない。
というかこの場所で魚が当たったことがない。
そろそろチーバスの1匹でも当たってくれないと正直メンタルがしんどい。
空海スリム140Fでレンジを入れて探る。
それからサイズダウンさせてDUELのミッドダイバー90を入れても、バイブレーションを入れても、ジョルティを入れても反応なし。
04:00まで粘るも一切当たりは無く、この場所を見切ることに。
必ず、いつかその顔を拝んでやる…
朝マヅメはエギング!! 東へ転進!
結論から話すと、05:00〜08:30まで、東側に位置する比較的墨跡が多く見られる実績ポイントにやってきて、じっくりエギングをやってみたがノーバイト。
シャローに始まり、わりと丁寧に要所を攻めたが残念ながら釣果には結び付かず。
しかしこの場所で地元漁師と知り合うことが出来たので、成果は得られた。
ワシは全国を渡り歩いて色んな釣りをしてきた。
大抵のことは分かるから聞いてくれ。
ただし、石鯛釣り、ヘラブナ釣りだけはやったことないから、それ以外でな。
その他の釣りは、全部やったよ。
エントリー前に鈴を鳴らしたり、爆竹を投げたり。
こっちでは考えられないが、そんな熊避けをしてまで歩いて辿り着いた先に、人知を超えた、正に神秘の秘境が多く存在するんよ。それが北海道の魅力たい。
僕が今、一番釣ってみたい魚はGTなんですが、釣られたことはありますか?
GTってヒラアジのことだろ?
あれはメディアによく露出して簡単そうに見えるやろ?けど、そんなに甘くないぞー。
ワシは123cmの30kgオーバーと90cmくらいのをショアから仕留めたがね。あれは一度は釣る価値のある魚。2度と忘れられない魚。釣れなくても狙ったと言う経験だけでも素晴らしく価値があると思うよ。
秋には何が入ると思う?
秋というか9月はカマスですかね〜
しかし僕はあまりパターンというのを思いっきり信用していないというか、石垣島でトップウォーターゲームのパイオニア、伝説のルアーアングラーFISHERMAN代表 鈴木文雄さんと話して思ったことですが…
ベイトは毎年違うと思います。
私も40年の釣り人生で、全く同じ1年という年は経験したことがない。
つまり人間がいくらこの状況はこう、と当てはめても、魚の都合もあるわけさ。
自分のフィールドにいかに通い込んで、多くの状況を経験して、コテンパンに打ちのめされて初めて、そこからやっと、あらゆる状況を応変的に処理できるようになるんよね。漁業と同じよね。
その点は非常に同感で勉強になります。
釣り談義に盛り上がっていると、とっくに時合いは過ぎてしまった。
新たな見識を深めたところで…、
一旦納竿、場所移動。
小休止を挟みながら昼の部。睡魔と戦うデイゲーム
道中で補給をしながら大きく移動。
向かったのは河川が隣接し外海に面する港湾エリア。
早速、港の中に無数のアジのベイトボールを発見。これは期待できそう。
そこから河川の方に歩き、上流へランガンしながらまずは川の中のシーバス、チヌを狙う。
…眠い。
突然急激な睡魔が襲う。心電図で例えるところのR波(一番高いところ)で、ガクッと眠けが増す。
しかし初夏の日差しが眠気を掻き消し、脱水気味の身体から容赦なく体力を奪うため、いくら寝ようにも寝れない。
時刻は12:30、下げ潮に入る。
流れは下流方向へ。
護岸から2mほどに設置されたケッチアンカーロープが、港方向に向かって海藻のようになびいている。
日中なので表層系のシャルダスでフラッシング、そのほかバイブレーションでのリアクションで狙う。
ランガンを繰り返し、河川が支流へと分岐するエリアまで登る。
ここは三角州が形成されていて地形変化がありそう。
この日は水深が足らなそうだが、大潮の満潮時には面白いかもしれない。
結局、キャスト方向とは全く関係ない場所でのヌーチー様(結構デカかった)のボイル1発に終わる。
ここで火がついたブログ主、諦めず、今度はショアジギスタイルに切り替えて、何とか、何とか魚信に辿り着くために模索を開始する。
しかし、思いは届かず。
本釣行もPNBを食らってしまった。
対馬のベイト事情について
本釣行で出会った、御歳(おんとし)69歳現役の漁師兼アングラーのお方だが、ベイトに関する考え方は先にも触れたとおりで、それが大前提ではあるものの、「ひとつの傾向」として、以下のようなベイトの接岸が見られるようだ。
✔︎ 現在(5月)は、ショアラインにイワシ、キビナゴが接岸する。
✔︎ そもそもベイトがショアラインによるのがこの時期なので、3月4月の春のヒラマサはオフショアが吉。
✔︎ そして4月下旬から6月に至るまで、原因は分からないが、ベイトの入れ替わりなのか、パタっと何も釣れなくなることがよくある。
✔︎ 5月は沖合に飛び魚が入る。(今も入っている。)青物はそれを追っていることが多い。
✔︎ 早ければ6月に、青物シーズンが開幕する。東側で釣れ出したと言う情報が一つの指標となる。
✔︎ 6月でも10kgクラスは出ているし、十分狙える。
✔︎ 6月に釣れ出すと、比較的11月、12月頃まで好調が続く傾向がある。しかし地元では、好調出会ったその年の翌年は不調になることが多い、と言われている。
✔︎ ちなみに昨年は不調だった。
✔︎ イカは6月、7月が吉。夏でも大型がよく釣れる。
✔︎ 9月にはカマスが接岸するので、青物のトップへの反応が急に良くなるタイミングがある。その時はカマスを基準にポイントを組み立てると良い。
✔︎ 昨年は12月にシイラを追ってショアラインに入ってきた20kgクラスのヒラマサがド派手なボイルを見せていた。シイラのサイズは30cm前後。遠征組もことごとくやられていたようだ。
またもPNBを食らったものの、貴重な情報が得られた本釣行。
対馬がそのポテンシャルを発揮する日も近い。
【エギング】
◆ ロッド:DAIWA Emeraldas MX86ML
◆ リール:DAIWA カルディアLT2500S-XH
◆ ライン:よつあみ X BRAID号 0.6号
◆ リーダー:VARIVAS ショックリーダー 12lb
【シーバス&ライトショアジギング】
◆ ロッド:Yamaga Blanks Early 104
◆ リール:Twin Power XD 4000XG
◆ ライン:DAIWA morethan DURASENSOR 8BRAID 1.5号
◆ リーダー:SUNLINE SYSTEM SHOCKLEADER ナイロン 30lb
読了、ありがとうございました!!
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