釣りという遊びの中で、消耗品を代表するものといえばフック。
釣りをしていれば必ずフックの寿命が訪れる。
以前私がよく使っていたフックは業界のフロイド・メイウェザー、がまかつトレブルSP MH。
しかし、お小遣い制アングラーである当ブログ主は、毎釣行ごとフックを交換する経済的余裕はなく、釣行後に針先を確認して、せいぜいシャープナーで研ぎ直すのが精一杯だった。
新品を購入しても、まだ使えるかもという貧乏性の発症が邪魔をして、付け替えるのに躊躇することもあった。
しかしそんなフック業界に革命を起こしたコスパを代表するフックといえば
DUOフック
そしてfimoフックではないだろうか?
だが、千載一遇のチャンスを、
信頼性未知数のフックに託して良いものか、
フックの節約でチャンスを逃したくないと、なかなか手が伸びない方もいらっしゃるのではないか。
実際私がそうだった。
本年4月、磯ヒラが好調だった機会を捉えて、この両社のフックを使い込んでみて使用感を記録することにした。
DUOフック 基本スペック
品名 | 番手・本数 | 価格 |
ソルトウォーター用純正トレブルフック | #4(14本入)
#5(16本入) #6,#7,#8(17本入) |
1,210円 |
特殊コーティングで抜群の貫通力! 待望の純正トレブルフック登場!
センターバランスアイでルアーポテンシャルを100%キープ!形状は刺さりの良さと高いフッキング保持力を両立するスプロートベント仕様。特殊コーティングにより鋭い貫通力と高い防錆効果を誇る純国産トレブルフック。
引用:DUO 公式HP
#4 … 1本あたり 単価 86円
#6 … 1本あたり 単価 71円
fimoフック 基本スペック
品名 | 番手・本数 | 価格 |
fimoフック | #1・#2(8本)
#4・#6・#8(10本入) |
850円 |
特殊メッキにより脅威の防錆性能を発揮!使ったアングラーだけが分かる、この性能。防錆比較テストでも驚異の結果が証明されています。是非、その結果をお客様自身で目撃してください。
やや内向きのフックポイントが高い費通力とホールド性を発揮し、深く刺さってバラシ難い!
左右対称のセンターバランスアイ採用でルアーのバランスを崩さない!
高性能でありながら低価格を実現、是非お試しください。
引用:fimoフックパッケージ
1本あたり 単価 85円
各フックを実測で比較
今回は主にブログ主が磯ヒラで使用しているフックの各番手#4・#6を比較する。(#4についてはがまかつトレブルSPMHも参考に比較する。)
DUO #4 | fimo H #4 | がまかつ #4 | |
重さ | 0.8g | 0.9g | 1.0g |
シャンク全長 | 2.1cm | 2.3cm | 2.4cm |
DUO #6 | fimo H #6 | |
重さ | 0.5g | 0.7g |
シャンク全長 | 1.8cm | 2.0cm |
結論
結論、私個人としてはfimoフックに1票を投じたい。
現状、ブログ主の使用タックルであればH(ヘビータイプ)であれば、ストラクチャー周りでの強引なやり取りにも不安はなく、一気に巻いて来れる。
ちなみに#6 MHで、水深3m前後、60cm後半の個体とやり取りした場合の状況はこちら。
そのためHを採用している。
70cm後半ともなるとHでも伸ばされることがあるが、フックとして致命的な破断には至ったことはなく、やり取りの際にも高いホールド力を感じる。
足下のドン深エリアで、ガンガン巻いて思い切りパワーファイトをしてもフックが伸びることはなかった。
防錆性能も申し分なく、いわゆる THE 発錆 と見てとれるような錆は発現しない。(くすんだ灰色に変化する)
魚のキャッチ数と防錆性能が、月日の経過とともに信頼を増している気がする。
一方でDUOフックについて、#6は採用を控えようと思う。
あくまで個人的な経験談だが、本検証では5ヒット4バラシ。
すべてにおいて、いずれもフックが伸びてしまった。
そもそも、フックが伸びる原因の多くは、
フックがきちんと刺さりきらない、貫通しないことで針先のみへの力が集中し(フォークを曲げる手品と同じ原理で)本来の強度以下の力で簡単にフックが開いてしまう、と理解している。
そのため、fimoフックと比較した時、
上記に示すわずか2mmのシャンク全長の長さの違い、フックサイズがひと回り小さい(fimoフックでは#8サイズくらいと思料)ことが、恐らくこの結果に影響しているのでは、と仮説を立てた。
もちろんロッドパワーのほか、ドラグなどタックルバランスを調整すれば問題なく使用できると思うが、ゴロタや比較的水深の浅いシャロー帯で、主導権を渡さずゴリゴリ寄せてくる必要がある場合、さらに秋には青物が混在してくるとなると、今回のように、比較的凪の日にシャローでかけた60cm前後に簡単にフックを開かれるのは個人的にかなり不安がある。
DUOフック#4については、シャローやゴロタにおいて60cm〜70cm以上の個体もキャッチでき、変形や破断も見受けられず、問題なく使用できた。
ひとつ欠点として挙げるとすれば、防錆性能。
釣行後はすぐに水洗いして陰干しを徹底しているが、
使用した翌日から黄土色のサビが発現することもあった。
6回の釣行でこんな感じ。
ということで、総合評価でfimoフックを採用。
トレブルフックの選定基準
トレブルフックを選ぶにあたり、対象魚種ごとに下記の項目を基準にするとよい。
- フックサイズ
- 重量
- 防錆性能
- シャンク(全長)の長さ
蛇足だが、コスパフックは他にもまだたくさんあり、
さすがに無印(メルカリで大量に売ってるやつ)は怖い
なんて言いながらも実際購入して#3を使ってみた。
使ってみた印象だが、錆の発現がかなり早く、
ひどいものは釣行当日の夕方に見られたりするものの、
堤防から82cmランカーもキャッチでき、使用後も異常はなかったので強度的には合格ライン。
ただ一つ一つ全ての個体に同じだけの強力があるかは疑問だし、
新品で針先が微妙になまってたりするので、これが信用に値するかどうかという問題に関しては、使用者のメンタルによると思う。
ちなみに私は秘境と呼ばれる地方への遠征などの際は、だいたいがまかつSPMHに換えている。
◆ ロッド:RippleFisher Avarice110MH
◆ リール:18 Stella C5000XG
◆ ライン:SUNLINE CAST AWAY 2号
◆ リーダー:VARIVAS ショックリーダー ナイロン 40lb
今回は自己満足の検証記事でした。
読了、ありがとうございました。
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