釣りに行く際、皆さんはどのようにして気象、海象の情報を入手しているだろうか。
今までこんな経験はないだろうか。
実際にフィールドに立ってみると、
『思ったより風が強くて波が高い・・・』
逆に、
『あれ・・・、予報に反してベタ凪・・・』
今回は釣り場を選定するうえで、海象模様の事前確認に非常に役立つ
『現場の海を映像で確認する方法』
について解説する。
天気予報アプリ『windy』
筆者を含め、多くの釣り人が天気、風向、波高などを手軽に確認できるwindyという天気予報アプリを活用していることと思う。
このアプリ、人によって
「ほぼほぼ当たる!!」
とか、
「直前になって変わるから外れるよね」
とか、様々な意見を耳にする。
ではこのwindyというアプリ
何に基づいて気象海象データを公開しているのか。
こちら『気象予報士のぶやん』 様の記事を参考にさせていただいた。
天気予報モデルとは
ふむふむ、のぶやん様のブログによると、
そもそもこの先の天気がどうなるか・・・というのは、天気の予想資料を数値での計算で作成していて、これが『天気予報モデル』というもの。
そして、このwindyというアプリは、
ecmwf(欧州中期予報センター)
gfs (アメリカ海洋大気庁)
icon (ドイツ気象局)
の天気予報モデルを取り入れており、
我々はこれを無料で使えている
ということがわかった。
windyの予報精度について
windyの予報の信頼性はどの程度のものなのか。
windyに入っているecmwf(欧州中期予報センター)は、
予想誤差が最も小さい
という点において、現状、
世界で一番よく当たる気象予報モデル
である。
つまり我々がいつも手にしているwindyの情報は、
世界一の予報精度に基づいて公開されている
ということである。
gfs(米国) 3位
icon(独国) 4位
気象庁(日本)6位
と、まずは皆さんの多くが使用しているアプリ、windyのご紹介。
世界一の予報モデルも100%当たるわけではない
天気予報は、スーパーコンピュータの計算した数値の積重ね(現場の風向きから判断して、毎時毎秒このような変化を辿るであろうという予測)によって算出された、あくまでも計算上こうなるだろうといった話。
なのでいくら世界一の天気予報モデルを以てしても、完璧な気象や海象を当てられるわけではない。
そして我々釣り人が特に気になる、
風向き、そして波高。
特に波高なんてのは、前記のとおり算出された数値に加えて
地球本来が持つ海流
その日の潮汐
さらには現場の海底地形など
あらゆる要因が複合的に重なり合って起こる事象であるため、数値的な予報なんてものがいかに当てにならないか想像に難くない。
あくまでも予報は予報、残念ながら天気予報アプリに100%を求めることはできない。
海の安全情報とは
それでは、どのようにすればフィールドの予報を100%に近づけることができるのか。
その答えは海上保安庁が運用する『海の安全情報』をメインまたは補助的に活用することだとブログ主は考える。
『海の安全情報』とはどんなサービスなのか。
海上保安庁では、プレジャーボートや遊漁船などの船舶運航者やマリンレジャー愛好者の方々に対して、全国各地の灯台などで観測した風向、風速、波高などの局地的な気象・海象の状況、海上工事の状況、海上模様が把握できるライブカメラなどの「海の安全情報」をリアルタイムに提供しています。 海の安全情報は、主にインターネットで提供しており、特に、スマートフォンのGPS機能を利用して、現在地周辺の情報や気象・海象の状況、海上安全情報など様々な情報が地図画面上で一目で分かるスマートフォン用サイトも運用しています。
引用:海上保安庁 海の安全情報
要はマリンレジャー、マリンアクティビティ愛好家の安全確保を目的とした国の情報提供サービス。
このサービスで注目してほしいのが、全国各地の主要港及び国際海峡に隣接する水道などに位置する灯台に設置された
ライブカメラ
の閲覧機能。
このように現在の港内あるいは外洋の状況が映像として閲覧できるだけでなく、全国の灯台の所在地で計測された
風向、風速、波高
がリアルタイムで開示されており、付近海上を映像で確認することができる。
ライブカメラ映像の閲覧方法
それではライブカメラの閲覧方法について説明する。
まずは『海の安全情報』と検索、選択。
下にスクロールすると・・・
各エリア別の選択項目がある。ここでエリアを選択できる。
お住まいの地域、またはフィールドを選択する。
任意のエリアを選択すると、このような画面に切り替わる。
安全情報メニューのライブカメラを選択。
するとこのような画面に切り替わる。
ここでこのエリアにおけるお好きな場所のライブカメラを選択する。
タップすると・・・
カメラマークの下に灯台名がポップアップされる。
このままライブ映像に切り替わるか・・・と思いきや、このままでは画面が切り替わらない。
ここでありがちなのが、表示された灯台名の連続タップ。
灯台名をタップしても画面はフリーズのまま切り替わらない。
タップするのはカメラマーク。
スマホでは押しにくいのでエリア地域を拡大してタップする。
すると↓このように画面が切り替わる。
動画ページへ移動をタップ。
ライブカメラ映像が映し出される。
制御開始ボタンをタップすると、下の画像のとおり十字キーが水色になり、「カメラ制御中です」と表示される。
十字キーを操作すればカメラを遠隔操作することが可能となる。
また
【ライブカメラ】○○灯台からの映像
ページ(動画ページへ移動のページ)↓から
気象状況はこちらをタップすると、そのエリアにおける風向、風速、気圧、波高など、
30分毎に記録された結果が数値化され表示
されるので、こちらの活用もおすすめ。
※なお故障中のカメラも一定数あり、その場合は以下のとおり表示される。
下リンクから、各地域のライブカメラ選択ページに飛ぶことができるのでご参考まで。
まとめ -windyとライブ映像で正確なフィールド情報を得る-
以上が『海の安全情報』を活用した
現場の海をライブ映像で見る方法
であるが、世界一の予報精度を誇るwindyとの合わせ技で、100%は不可能だとしても、
かなり正確な情報に近付けるのではないか
とブログ主は考える。
実際にwindyの予報とライブ映像を比較した画像がこちらであるが、
これで見るとデイのサラシゲームが成立しそうだが、実際は・・・
このように予報による見立てとの誤差が生じることもある。
正確な釣行計画は釣果は以前に自身の安全確保に直結するため、可能な限り精度の高い情報を収集したいもの。
ライブ映像は、釣行計画を企画するにあたり、必ず皆さんの一助になると思う。
これらの活用で、皆さんがもっと安全にもっと多くの魚と出会えますように!
今回も読了、ありがとうございました!
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